ニューイヤー駅伝の賞金は、スポンサーである山崎製パンから
賞金並びに自社製品3,000個相当となっており、
具体的な金額は示されていません。
その他には開催年によって異なるものの上位チームには
群馬県の特産品、区間賞には群馬県の旅館宿泊券が
贈られています

ニューイヤー駅伝は、毎年お正月に開催される実業団対抗の駅
伝大会ですね。
箱根駅伝とは異なり、社会人が出場する駅伝大会ですから、
優勝チームや区間賞を獲得した選手への賞金も気になるところですね。
ニューイヤー駅伝の賞金が明かされない理由とは?
ニューイヤー駅伝は山﨑製パンが、長らくスポンサーを務めており、
賞金や食パン、菓子パンなどの3,000個相当の自社製品を提供しています。
賞金の金額については、全く明らかにされていないことから、
何千万円、何億円といった高額でないことは容易に想像できます。
ニューイヤー駅伝は、全国から予選を勝ち抜いた実業団チームが
活躍する最高峰の駅伝レースであり、箱根駅伝とは違った
醍醐味があります。
それだけに、高額賞金を予想しがちですが、賞金の金額が
明かされていないことはとても意外ですね。

これは実業団の駅伝大会全般に言えることですが、
高額な賞金が出る大会はほとんどありません。
ここに出場する選手は、各社の社員であり、
会社の広告塔として走っています。
優勝や区間賞を獲得すれば、ボーナスが出る会社もありますが、
基本的には給料しか出ません。
また、会社も駅伝で儲けることは考えておらず、あ
くまでも会社のPRの一環として駅伝チームを運営しています。
つまり、駅伝大会では高額賞金が出なくとも、上位入賞すれば、
それ以上の価値があると考えるのが妥当なのです。
ニューイヤー駅伝に出場する選手の目的とは?
実業団が駅伝大会に出場するのは、自社のPRですが、
個々の選手の目標はオリンピックや主要マラソン大会への出場です。
ニューイヤー駅伝は1988年から開催地を群馬に移すとともに、
開催日も1月1日に決まりました。
そして、何より大きいのがTBS系列で全国中継が始まったことです。
それまでも、日本で最高峰の駅伝大会として運営されてきましたが、
国民からの注目度といった点では、箱根駅伝には遠く及ばないものでした。
ところが、テレビ中継がスタートすると、箱根駅伝と
並ぶ駅伝大会として認知されるようになりました。
さらに箱根駅伝に出場した選手がニューイヤー駅伝に
出場するようになると、駅伝人気の底上げにもつながってきました。

それだけに、ニューイヤー駅伝で注目されれば、
必然的にオリンピックや主要マラソン大会への出場、
さらにはプロ選手としての道も現実的なものとなってきます。
駅伝とは異なり、主要なマラソン大会での賞金は
とても高額になります。
例えば、毎年2月に開催される東京マラソンでは、
優勝賞金は1100万円が用意され、10位までに入賞すれば、
400万円から10万円の賞金が出ます。
さらに世界記録がでれば3000万円、日本記録は500万円、
大会記録は300万円がボーナスとして支給されます。
東京マラソンは世界的にも高額賞金であることで有名ですが、
世界のトップランナーになれば、メジャー大会と
出場契約を結ぶことも可能です。

さらに、オリンピック選手になれば、テレビなどの
メディアへの出演や将来はコーチ業として活躍できるなど、
多くのメリットがあります。
だからこそ、個々の選手は賞金が出なくとも
ニューイヤー駅伝で注目されるような成績を残せるよう
頑張っているのです。
実業団としても、在籍している選手が主要マラソン大会や
オリンピックに出場することで、企業の大きなPRになりますから、
チーム運営に力を入れているのです。

まとめ
ニューイヤー駅伝の賞金は山﨑製パンからのスポンサー賞のみであり、
高額賞金ではないことが予想されます。
これは、実業団駅伝が賞金目的で運営されているのではなく、
各企業のPRを目的としていることが、大きく関係していると思われます。
これに対して、主要マラソン大会では高額賞金が用意されていますし、
オリンピック選手になれば、メディアへの出演などの大きなメリットがあります。
したがって、実業団チームの選手は、ニューイヤー駅伝で注目選手となり、
主要マラソン大会やオリンピックでの活躍を目的として鍛錬しているのです。
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