蔵王の樹氷は、世界でも類まれな現象であり、
いつまでが見頃なのか
とても気になるところです。
その年によって若干時期は異なるものの、
例年、3月上旬までが見頃とされています。
しかしながら、樹氷は一定の条件が揃わないと
生成されないので、必ず見られるものではありません。
そこで、樹氷が生成される条件や見頃となる
期間について紹介します。
蔵王の樹氷はいつまでが見頃なのか?
樹氷はスノーモンスターと呼ばれ、世界でも類を
見ない現象であり日本でも蔵王をはじめ、
数か所でしか見ることができません。
樹氷は雪が降らないと生成されませんから、
見ることができる期間は1月下旬から3月上旬となります。
つまり、この時期を外すと翌年まで
待たなければなりません。
さらに、この期間内に蔵王を訪れたからと言って
必ず樹氷が見られる訳ではありません。
樹氷が生成されるための次の3つの条件を
クリアしなければなりません。
一つ目は一定方向からの強風により多量の過冷却水滴及び
雪が運ばれること。
自生していること。
三つ目は適量の積雪があり、気温がマイナス10℃以下で
あることです。
したがって、蔵王の樹氷を見るためには、期間だけでなく
天候にも注意が必要なのです。
蔵王の樹氷が見られなくなる理由とは?
蔵王の樹氷は、1月下旬から3月上旬にかけて生成されますが、
一番の見頃のベストシーズンや時期は2月下旬です。
この時期は、気温も氷点下10℃を下回りやすく
強風が多いのがその理由です。
しかしながら、最近、蔵王の樹氷ではある変化が顕
著になっています。
それは、樹氷の生成に欠かせないアオモリトドマツの
本数が明らかに減少していることです。
実は2016年ころから樹木を食害する
トドマツノキクイムシが繁殖し、
枯死が拡大しているのです。
そのため、いつまで蔵王の樹氷が見られるか
わからない事態に陥っているのです。
現在は県を中心として、蔵王の樹氷を守るべく、
植林などの対策を講じているところです。
樹氷はいつでも簡単に見られるものではありません。
それだけに希少価値が高く、多くの人々を
魅了するのです。それだけにしっかりとした対策で、
蔵王の樹氷を復活させてほしいものです。
まとめ
蔵王の樹氷はいつまでも見られるものではなく、概ね1月下旬から
3月上旬が見頃となります。
中でも2月下旬は、気温が氷点下10℃を下回り、
風も強いことから、樹氷ができやすいとされています。
したがって、蔵王の樹氷を確実に見たいのであれば、
期間だけでなく天候にも注目したいものです。
世界でも類を見ない絶景である蔵王の樹氷ですが、
ここ数年、大きな変化が見られます。
害虫の食害によって樹氷の生成に不可欠なア
オモリトドマツが枯死が広がっているのです。
そこで現在は樹氷を守るべく、県が中心となって
植林等の対策を進めています。
しっかりとした対策で自然が作り上げた芸術とも
いえる蔵王の樹氷を復活させてほしいものです。
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