新幹線が運休となり、
ホテルに宿泊せざるを得ない場合でも、
JRからホテル代の補填はありません。
ここ数年、大雨や地震など
自然災害が各地で発生し、
新幹線をはじめとする
交通機関の乱れが顕著です。
テレビなどでは、
新幹線が運休したたため、
駅に足止めされている方々の
映像を見かけます。
中にはJRの職員の方に
厳しいクレームを投げかける人も
少なくありません。
「ホテル代くらい出せばいいのに」と
思う人多いと思いますが、
そうはならないのです。
そこで、新幹線が運休した場合の
ホテル代の補填や対応について
調べてみました。
新幹線が運休となってもホテル代が支払われない理由とは?
新幹線が運休となったことが原因で、
近隣のホテルに宿泊しても
一切、その代金は支払われません。
このことを納得するには
新幹線の運賃について
理解する必要があります。
新幹線の運賃は、
乗車料金と特急料金という
2つのサービスに対して
料金が発生しています。
具体的には乗車料金は購入者を
目的地まで到着させるサービス、
特急料金は購入者をより早く
目的地に到着させるサービスです。
つまり、チケットを購入する際、
購入者は2つのサービスについて
JRと契約を結ぶことになります。
したがってJRは、
購入者を目的地により早く
到着させることで、
契約は履行したことになります。
これが運休となった場合、
乗車、特急にかかるサービスが
ともに履行できていませんから、
運賃は払い戻されます。
ところが、
ユーザーの宿泊については、
サービスの対象にはなっていないので、
補填されないのです。
少し理不尽に感じる人も
いるかもしれません。
しかしながら、
ホテル代まで対象とすると、
そのための保険が必要になり、
運賃が高額になってしまいます。
こういった理由で、
運休時のホテル代については
支払われないのです。
新幹線が運休した際にホテル代に代わる措置とは?
新幹線が運休となった場合、
ホテル代は出ませんが、
代替措置として列車ホテルが
斡旋されることがあります。
「列車ホテル」と聞くと、
豪華なホテルをイメージする人も
いると思いますが、
実は新幹線の空き車両のことです。
つまり、駅に停車した
新幹線を無料で解放し、
その中で一夜を過ごすと
いったものです。
もちろん、シャワーなどは
付いていませんし、
毛布もグリーン車に配備されている
ものしかありません。
とはいえ、駅から動けない状況で、
新幹線の車両を
無料開放してもらえるのは、
とてもありがたいことです。
特に冬だと駅構内で
夜を明かすのはとても過酷なことです。
新幹線の車内であれば、
寒さを凌ぐことはできますし、
グリーン車の座席を確保できれば、
快適に夜を明かすことができます。
そのため、列車ホテルの慣れた人は、
まずはグリーン車の確保を優先し、
次に毛布などを確保しています。
新幹線が運休となっても
ホテル代が支払われないことに
不満を感じる人も
多いと思います。
しかしながら、
そこをカバーすると
必然的に運賃は高くなります。
そこでJRとしては、
乗客の安全と利便性を考慮し、
最善の策として列車ホテルの斡旋を
行っているのです。
まとめ
新幹線が運休となった場合、
JRからホテル代が
支払われることはありません。
もちろん、運休となった区間の
乗車券と特急券にかかる
チケット代金は払い戻されます。
これは、新幹線のチケットは、
目的地に一般の列車よりも
早く到達するサービスを
保証するものだからです。
理不尽だと思う人もいると思いますが、
JRは最善の策として、列車ホテルを
斡旋する場合があります。
これは、新幹線の空き車両を
自由開放し宿泊可能とするものであり、
もちろん無料です。
ホテル代まで保証してしまうと、
そのための保険が必要となり、
運賃が高騰してしまいます。
そこでJRは
責任の範囲を明確にすることで
運賃を抑えることを
可能にしているのです。
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