ほうれんそうは冬野菜の代表格であり、
おひたしやグラタン、炒めものなど
さまざまな料理に使うことができます。
また、自分で栽培することによって、
新鮮でおいしいほうれんそうを
収穫することができます。
しかし、ほうれんそうの栽培の中で
最も難しいとされているのが
「種まき」です。
発芽しなかったり、
不揃いだったりすることは
ありませんか?
実は、ほうれんそうの種まきにおいては、
「種を水につける」という工程が
大切なのです。
この記事では、
ほうれんそうの種まきの前に
種を水につける理由と方法について
詳しく解説していきます。
この方法であれば、発芽率も高くなり
生育も早く揃えることができます。
また、自家採取した種や古い種でも
効果的です。
<ほうれんそう>種まきの前に種を水につける理由とは?
ほうれんそうの種は、実は果実であり、
その中に本当の種子があります。
この果実は硬くて水分を吸収しにくいので、
そのまま土にまいてしまうと発芽が
遅くなってしまったり、
不揃いになってしまったりします。
そこで、種まきの前に
種を水につけることによって、
果実をやわらかくして
水分を吸収させることができます。
これによって、発芽率が高くなり、
発芽も早く揃います。
また、種を水につけることによって、
乾燥や低温などの不良条件に対する
耐性も高まります。
ほうれんそうは冷涼な気温を好みますが、
乾燥や高温には弱く、病気や抽苔
(花茎を伸ばすこと)が
起こりやすくなってしまいます。
水につけた種は、このようなストレスに対しても
強くなります。
<ほうれんそう>種まきの前に種を水につける方法とは?
ほうれんそうの種を水につける方法は簡単です。
手順をまとめていきます。
1 種を水に浸す
・種を清潔な容器に入れて、
水をかぶるくらいまで注ぎます。
・容器はできれば透明なものにして、
日光が当たらない場所に置きます。
・水温は15~20℃が適しています。
・種の浸水時間は8~24時間程度です。
長すぎると発芽率が低下することがあります。
2 種を湿布する
・種を水から取り出し、水気をよく切ります。
・種を湿った布やキッチンペーパーなどで
包みます。
・包んだ種をポリ袋に入れて、
空気を抜きます。
・ポリ袋は日光が当たらない場所や
冷蔵庫の野菜室などに置きます。
・種の湿布時間は1~3日程度です。
根が1~2mm程度に伸びたら播種します。
3 種を播く
・播種前に土作りをします。
ほうれんそうは中性から弱アルカリ性の
土壌を好みます。
pH6.5程度に調整をして、
や肥料を施します。
・播種時期は地域や品種によって異なりますが、
一般的には秋から春までです 。
夏場は高温や乾燥によって
発芽しにくくなります。
・播種方法は深さ1~2cm、
間隔1~2cm程度のまき溝を作って
種をまきます。
覆土して土を押さえて鎮圧をし、
たっぷりと水やりをします。
・発芽後は間引きや追肥、防除などの
管理を行います。
最終的な株間は5~8cm程度です。
以上がほうれんそうの種まきの前に
種を水につける方法です。
この方法であれば、発芽率も高くなり、
生育も早く揃います。
自家採取した種や古い種でも効果的ですので、
ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
この記事では、ほうれんそうの種まきの前に
種を水につける理由と方法について
まとめました。
ほうれんそうの種まきの前に
種に水をつける理由は、
果実をやわらかくして水分を
吸収させるためということがわかりました。
発芽率が高くなり、発芽も早く揃い、
ストレスに対しても強くなるようですね。
冬野菜の代表格であるほうれんそう。
おひたしやグラタン、
炒めものなどさまざまな料理に
使うことができてとても美味しいですね。
また、自分で栽培することによって、
新鮮でおいしいほうれんそうが
収穫できます。
今回紹介した方法であれば、
発芽率も高く生育も早く揃えることが
できます。
自家採取した種や古い種でも効果的ですので、
ぜひ試してみてくださいね。
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