箱根駅伝の競技中に人身事故が発生したらどうなる?

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箱根駅伝で競技中に人身事故が起きた場合、

選手は協議を続行することが

できませんから、

途中棄権になってしまいます。

 

また、社会的にも大きな問題となりますから、

翌年以降、箱根駅伝の開催そのものが

危ぶまれるでしょう

 

チームにとって、途中棄権になれば、

襷が繋げないどころか、

翌年のシード権も獲得できなくなりますから、

大きな痛手になります。

 

実際に2017年の第93回大会では、

あわや人身事故となる事態も

発生していますので、

箱根駅伝と人身事故について

まとめてみました。

箱根駅伝の競技中に選手が人身事故に遭ったら途中棄権になる?

2017年に開催された、第93回箱根駅伝で、

神奈川大学の選手が競技中に

ワゴン車と衝突しそうになり、

ネット上で大きな話題となりました。

 

万が一、神奈川大学の選手が、

人身事故に巻き込まれていたら、

選手生命はもちろん、

翌年以降の箱根駅伝の開催も

中止されていたかもしれません。

 

箱根駅伝のコースは

読売新聞東京本社ビル前から、

鶴見、戸塚、平塚、小田原の各中継所を経て、

神奈川県足柄下郡箱根町の芦ノ湖までの

往復となり総距離は217.1kmに及びます。

 

駅伝レースでは4番目に長いコースであり、

とりわけ第5区の小田原中継所から

往路ゴールの芦ノ湖までは、高低差が大きく

そこを走る選手は「山の神」と呼ばれ、

注目度の大きなコースです。

 

箱根駅伝は関東学生連合が

主催する地方大会ですが、1987年から

全国ネットで放送されるようになり、

注目度が一気に大きくなりました。

 

それに比例して、沿道の観客も増えており、

また、都内中心部を走るコースでもあるため、

交通整備の問題も浮き彫りになっています。

 

観客と自動車が接触しそうになった事例は、

これまでも、何度か聞いていましたが、

選手が自動車に轢かれそうになった事例は、

あまり聞いたことはありません。

 

それだけに、2017年第93回大会における、

事例は大きな衝撃とともに、

「遂に起こったか」という反応も

多くありました。

 

事の発端は復路10区を走っていた

東海大学の選手が日比谷交差点を走行中、

左からの車列が途切れなかったため、

ワゴン車が突っ込んできたというものです。

 

幸い怪我はなかったものの、

一歩間違えば大惨事になりかねない事態でした。

箱根駅伝の競技中に人身事故が起きた場合の責任は誰にある?

箱根駅伝で人身事故が起きた場合、

運転者の責任は免れませんが、

警備に当たっていた警察にも

大きな責任が問われる場合があります。

 

2017年第93回大会における、衝突寸前の映像は、

瞬く間にその模様がYouTubeで拡散され、

各方面に大きな波紋を投げかけました。

 

万が一、ワゴン車が選手に接触して

人身事故となっていたら、

一般の交通事故と同じように

ドライバーは事故責任を問われていたでしょう。

 

ドライバーの不注意であれば

刑事上、民事上、行政上の責任を負うこととなり、

刑事責任という観点では、

過失運転傷害罪になる可能性が高いと言えます。

 

また、警備を担当していた警察も

責任を問われていた可能性があります。

 

そもそも、箱根駅伝は選手の安全を第一に考え、

多くの警備員を配置し連携を図りながら、

自動車の通行をコントロールします。

 

ところが、今回のケースでは

警察側の連係ミスで、通行止めとすべきところが

上手くいっていなかったようなのです。

 

警察側のミスが立証されれば、

職務上の義務を果たさなかったこととなり、

警察を所管する地方公共団体が

損害賠償を追う可能性が出てきます。

 

主催者責任としては、箱根駅伝を

開催するにあたり、交通事故の危険性が

予測できたにも関わらず、

対策を講じなかったと判断されれば、

民事上もしくは刑事上の責任を負う

可能性があります。

 

今後、警察は警備員の増員を検討するといった

コメントも発表していますが、

箱根駅伝に関わる人の全てが

安全に対する意識を強く持つことが大切です。

 

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まとめ

箱根駅伝で競技中に人身事故が起きた場合、

選手は途中棄権となり、

それ以降の記録は残らなくなります。

 

一方、ドライバーは刑事上、民事上、

行政上の責任を負うこととなり、

警察、主催者も責任を追及される可能性が

あります。

 

そして、何より翌年以降、

箱根駅伝が開催されなくなる可能性も

あります。

 

1987年に全国ネットで放送されるようになり、

箱根駅伝は日本で一番有名なレースに

なりました。

 

それだけに、沿道で応援する人も

多いのですが、箱根駅伝に関わる人の全てが

安全最優先の意識を持つことが

人身事故を防ぐ一番の対策です。

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