レモンの木は、
鉢植えや庭植えで育てることができる
人気の果樹です。
レモンは四季咲き性で、
年に何度も花を咲かせますが、
花が咲いても実がならないことがあります。
この記事では、レモンの木に
実がならない原因と対処法について、
詳しく解説していきます。
レモンの木の実がならないのは剪定のしすぎに問題あり?
レモンの木の実がならないのは
剪定によって枝葉を落としすぎて、
成長できていない場合が挙げられます。
レモンの木は芽生えてから
3年くらいは実がならないと
言われています。
しかし、若いうちから
栄養器官である枝葉を
剪定しすぎてしまうと、
光合成する量が少なくなり、
成長が遅くなることがあります。
また、花は新しく伸びた枝の
先端部分に咲くことが多いです。
そのためこまめに剪定を
していることによって、
大事な花芽を落としてしまって
花が咲かないようになっている
可能性があります。
少なくとも幼木のうちは
剪定は控えめにして木を成長させて、
大きくなってからも剪定は必要な分だけ
行うことが大事です。
レモンの木は樹勢が強く、
放っておくと大きくなりすぎて
収穫や管理がしにくくなります。
また、枝が密集して日光が当たらないと
実がつきにくくなってしまいます。
そのため、適度に剪定や仕立てを行って
樹形を整えることが大切です。
レモンの木の剪定時期は
2月から3月頃です。
花芽は新枝の先端部分に
つくことが多いので、
剪定する際は花芽を残すように
注意しましょう。
また、レモンの木の
仕立て方(開心自然形)は、
地上から垂直方向に伸びる枝を
将来の主枝候補にし、
3本伸ばしていきます。
その他の枝は横向きに伸ばして
日光を取り込みやすくします。
また、枝先から30cmほど下から
葉を落として風通しを良くします。
このようにすることによって、
日光が全体に当たりやすくなり、
実がつきやすくなります。
レモンの木の実がならないのは病気や害虫が原因?
レモンの木はそのまま育てると
様々な病気にかかります。
病気により成長量が
落ちるということもありますが、
果実そのものが病気にかかる場合も
あるので注意が必要です。
病気だけでなく、サビダニや
カイガラムシのような果実に
影響を与える害虫もいます。
実が黒くなるというような場合は、
病気や害虫の被害を
疑った方が良いでしょう。
レモンは様々な病気や
害虫にかかりやすい果樹です。
特に湿気が多い時期は注意が必要です。
レモンによく見られる病気や害虫を
紹介していきます。
<病気>
■黒星病
黒星病は、葉や果実に
黒い斑点が出現する病気です。
湿気が多く日光が当たらない場所で
発生しやすく、重症化すると葉や果実が
落ちてしまいます。
・水やりは朝か夕方に行い、
葉や果実に水がかからないようにします。
・適度に剪定して風通しを良くします。
・黒点病に効果的な薬剤を使用します。
■そうか病
そうか病はレモンの木の葉、
枝、果実にイボのような突起ができて、
かさぶたになります。
カビが原因となるため、
鉢でレモンの木を栽培している場合は
雨に当たらないよう軒下に
移動させましょう。
・かさぶたになった部分を
切り取って処分します。
そうか病に効果的な薬剤を使用します。
<害虫>
■アブラムシ
アブラムシは1cm以下の小さな虫で
肉眼ではなかなか見つけにくく
大量に繁殖するため、気がついたときには
手遅れになっていることもあります。
アブラムシはレモンの木の樹液を吸って
栄養を奪います。
・ブラシやテープを使用して取り除きます。
・大量発生した場合は
アブラムシに効果的な薬剤を使用します。
・アブラムシを食べるテントウムシやアリを
味方につけます。
■アオムシ
アオムシは蝶が飛来して
レモンの木に産卵することで、
幼虫の食害に遭うことがあります。
アオムシはレモンの木の葉を
食べてしまいます。
・見つけ次第捕殺するか、
別の場所に移動させます。
・アオムシに効果的な薬剤を使用します。
・アオムシを食べるトカゲやカエルを
味方につけます。
まとめ
今回この記事では、レモンの木に実がならない原因と
対処法についてまとめました。
レモンの木がならないのは
剪定のしすぎに問題があることが
わかりました。
枝葉を落としすぎて、
成長できていない場合があるようですね。
レモンの木がならないのは
病気や害虫が原因でもあることが
わかりました。
レモンは様々な病気や害虫に
かかりやすい果樹で、
湿気が多い時期は注意が必要でしたね。
鉢植えや庭植えで育てることができる
人気の果樹レモン。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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