夏が近づくと浴衣の季節ですが、
いざ着ようとすると
どちらが前か迷うことも
少なくありません。
正しくは右が前です。
日ごろの習慣で女性は洋服に
なれていますから、
右が前であることに違和感を
覚えるかもしれません。
そこで、浴衣を着る場合どちらが
前が正しいのか、まとめてみました。
浴衣はどちらが前か迷ってしまう理由とは?
浴衣祭りや花火大会など兎角、
夏は浴衣を着る機会が多くなるものです。
浴衣をおしゃれに着こなすには
首元のラインが大切ですが、
その前にどちらが前か迷うことも
少なくありません。
特に洋服に慣れていると、
女性はシャツのボタンと
混同してしまいがちです。
女性の正しい着方としては、
浴衣や着物は右が前になり、
洋服は反対に左が前です。
これは、それぞれに異なった文化があり、
その風習が引き継がれ、
生まれた違いになります。
まず、浴衣については、
奈良時代に「衣服令」と
呼ばれる法律が施行され、
それが風習として続いています。
この法律は、一般庶民の服装を
規制することで、国の秩序を
保つことを目的として
定められた法律です。
そのため、故人に着させる
「しに装束」、「経帷子」は
統制から解放されるよう
左を前にしているのです。
これに対して女性の洋服は、
13世紀頃、上流階級の女性は
洋服を付き人などに
着させてもらっていました。
そうすると、ボタンは左側に
付く方が着せやすくなることから
左が前になったのです。
こうして考えると、浴衣と洋服で
考え方が異なるのが
よくわかりますよね。
浴衣はどちらが前か正しく覚える方法とは?
浴衣を着る場合、どちらが前か
簡単に覚えるには、
右手を懐に入れることをイメージすると
良いでしょう。
そうすると、左が前だと懐に
右手は入れにくいので、
必然的に右が前になります。
また、右前、左前という言葉を
使うだけで混乱する人もいます。
この場合、
体に近い方が前になると覚えておくと
混乱しなくなります。
つまり、右前であれば体に右側を
先に巻き付け、左側を覆いかぶせますから、
浴衣の着方になります。
反対に左前であれば左側が先に
体に巻き付き、右側を覆いかぶせますから
女性の洋服の着方になるのです。
浴衣をおしゃれに着こなすには、
襟の右側を前にして、胸元にしっかりとした
Yの字を作ることです。
ここがだらしないと、
全体的にルーズなイメージと
なってしまいます。
実は右利きの人がYの字を
しっかり作ろうとすると、
襟の右側が前である方
作りやすくなります。
浴衣は胸元がポイントですから、
襟のどっちが上か覚えて
しっかりとしたYの字を作りましょう。
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まとめ
女性が浴衣を着る際にどっちが上か
迷ってしまいますが
これは洋服と混同しているのが
原因だと考えらえます。
正しくは右側が前になるように
着こなします。
これは奈良時代に施行された衣服令が
今も風習として残っているためです。
一方、洋服は右が上なのは、
13世紀頃の上流階級の女性は、
付き人などに洋服を
着せてもらっていました。
その際、左が前だと洋服を
着させやすかったことが
風習として残ったものです。
浴衣をおしゃれに着こなすには、
胸元のY字が大切ですが、
右が前である方が綺麗に
作りやすくなります。
また、右手を懐に入れることをイメージすると
どっちが前か
覚えやすくなりますよ。
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