別府大分毎日マラソンでは、2004年の第53回大会から
正式にペースメーカーを導入しています。
ペースメーカーを導入することで、
タイムの底上げを行うことができますし、
風除けにもなってくれますから、
ランナーにとっては大きなメリットがあります。
今や国内外の主要なレースではほとんど採用されている
ペースメーカーですが、ランナーだけでなく、
ペースメーカーにも様々なメリットがあります。
そこで、別府大分毎日マラソンにおける
ペースメーカーの役割やトピックをまとめてみました。

別府大分毎日マラソンにおけるペースメーカーの役割とは?
別府大分毎日マラソンにおいてペースメーカーは30km地点まで走り、
レース全体の牽引を行います。
これは、どのマラソン大会にも言えることですが、
大会のタイムを決定づけるのは先頭集団の走りにかかっています。
しかしながら、ランナー達はタイムよりも順位にこだわりますから、
ランナー間で牽制し合い、思いもよらないスローペースに
なることもあります。
これではマラソン界全体の底上げにはなりませんし、
とりわけ、代表選考レースでは、タイムによる基準が曖昧になり、
公平な選考ができなくなります。
そこで、ペースメーカーが風除けとなり先頭集団の
ペースをコントロールし、大会ごとでタイムのアンバラが
起きないようにしているのです。

別府大分毎日マラソンでは、5kmを15分5秒から
10秒のペースを保つことで、レース全体の底上げに
はつながっているのです。
別府大分毎日マラソンでペースメーカーが起こしたハプニングとは?
別府大分毎日マラソンでは欠かせない存在である
ペースメーカーですが、これまでにはハプニングもありました。
2004年の第53回大会はペースメーカーが
別府大分毎日マラソンで始めて導入されました。
この大会で、ペースメーカーを務めたのが、第52回大会で優勝した
サムソン・ラマダーニ選手ですが、途中から独走してしまい、
40km地点でコーチに止められています。
当然、サムソン・ラマダーニ選手もルールは
わかっていたと思いますが、
前年優勝者だけに血が騒いだのかもしれません。
2007年大会では、ペースメーカーのペースが安定せず、
参加ランナー達が大いにペースを崩されたという
ハプニングも発生しています。

本来、ペースメーカーが5kmを15分5秒から15秒ペースで
走るところ、大半の区間で15分15秒から20秒ペースだったので、
戸惑うランナーも少なくありませんでした。
もちろん、ペースメーカーは、国内外の一流ランナーですが、
どうしても好不調の波はありますから、こういった結果に
なったのかもしれません。
ペースメーカーの出来次第で、タイムは大きく変わりますから、
ハプニングが起こると話題にはなりますが、ランナーにとっては
大きな問題ですね。



まとめ
別府大分毎日マラソンでは、2004年の第53回大会より
ペースメーカーが導入されています。
別府大分毎日マラソンのペースメーカーは、
国内外の一流ランナーが務めており、
先頭集団をコントロールすることで、
レース全体の質を高めています。
ペースメーカーは30km地点まで15分5秒から15秒の
ペースでレースを引っ張ることになっています。
しかしながら、別府大分毎日マラソンでは、
40km地点までペースメーカーが独走したり、
ペースが遅すぎてランナーが困惑するといったハプニングも
ありました。
別府大分毎日マラソンは、2020東京オリンピックの
代表選考にも関わる、重要なレースに選ばれています。
それだけに、ペースメーカーの役割はさらに
重要になりますから、ハプニングよりも安定した走りを
期待したいものです。
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