東京マラソンでは3段階に分けてペースメーカーを配置しますが、
彼らには数十万円以上の報酬が支払われていると予想されます。
最近、マラソン国際大会では、必ずと言っていいほど、ペースメーカーが
先頭集団を引っ張っています。
30km付近までとはいえ世界のトップランナーを相手に走るのですから、
当然、アマチュアのランナーではありません。
それだけに報酬も高額になり、1レースで200万円の報酬を受け取っている
ペースメーカーも珍しくはないのが実態です。
東京マラソンにおけるペースメーカーの報酬が高額になる理由とは?
東京マラソンでは10人程度のペースメーカーが30km地点まで走りますが、
全員報酬が支給されており、最高額は100万円前後と推定されています。
フルマラソンにおけるペースメーカーの役割は、一定のペースで先頭集団を
引っ張ることで、ランナーのタイムを向上させることと、風避けだと考えられています。
つまり、ペースメーカーの役割は記録更新のためにも非常に重要であり、
実際ペースメーカーのおかげで、タイムが向上した選手は枚挙にいとまがありません。
そのため、ペースメーカーには、世界でもトップレベルのランナーが多く、
自身のレースの合間にペースメーカーで稼いで、自身の強化費用にあてているのです。
ペースメーカーの報酬は、その大会の賞金や規模、運営経費によって大きく
影響されています。
というのも、ペースメーカーになれる選手は、レースに出場しても好成績を上げられる
選手が大半です。
つまり、実際にレースに出ていたと仮定し入賞した賞金レベルの報酬を
得ないと割に合わなくなるのです。
そうすると東京マラソンの優勝賞金は800万円、中間の5位の選手が75万円ですから、
大きな金額になることは間違いありません。
東京マラソンのペースメーカーの特徴と役割とは?
東京マラソンのペースメーカーが日本の他のマラソン大会とは異なり、次のとおり3段階の
ターゲットに分かれているのが特徴です。
①2分54~55秒=世界記録(2時間02分57秒)ターゲット
②2分58秒=日本記録(2時間06分16秒)ターゲット
③3分00秒=2時間6分台後半~7分台ターゲット
これらは、いずれも世界記録や日本記録といった好成績を意識しての措置ですが、
当然ペースメーカーも世界のトップランナーが務めています。
近年では、東京マラソン2017にロンドン五輪5000メートル、1万メートル代表の
佐藤悠基選手(日清食品グループ)が、ペースメーカーを務めたことでも話題になりました。
この時の報酬額は明らかにされていませんが、佐藤選手はもちろんチームにも強化費用として
報酬が支払われている可能性は非常に高いと言えます。
陸上は儲からないスポーツと言われており、個々の選手の強化費などの捻出も大きな課題と
なっています。
そこで、東京マラソンなどでペースメーカーを務め、その報酬を選手の強化費用にあてるのは、
当然のことなのかもしれません。
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まとめ
東京マラソンでは毎年約10人のペースメーカーが走りますが、
全て世界的なトップランナーであり、高額な報酬額が支払われていると予想されます。
ペースメーカーの役割は、レース自体に質を上げること、風避けになることがあげられます。
そこで東京マラソンでは、世界記録、日本記録、2時間6〜7分台の3つのターゲットに
ペースメーカーを振り分けて記録が達成しやすい環境を作っています。
もちろん、ペースメーカーを務めるランナーは現役選手が大半であり、自分のレースの合間に
ペースメーカーで稼ぎ、自己の強化費用としているのです。
したがって、東京マラソンにおけるペースメーカーの役割は、選手にとっても
ペースメーカー本人にとっても非常に重要なものであることは言うまでもありません。
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