東京マラソンには3段階のペースメーカーがいますが、
市民ランナーが4時間で完走するためのペースメーカーはいません。
ペースメーカーの役割は、高水準かつ均等なペースを守りながら
走り続けることで、選手たちのタイムを引き上げることです。
東京マラソンは、数多くの招待選手が参加しており、
東京オリンピックの選考レースにもなる予定です。
つまり、東京マラソンのペースメーカーは記録を狙う
選手たちのために設けられているのです。
東京マラソンにおけるペースメーカーの役割とは?
東京マラソンには実業団やプロランナー、
一般市民など総勢36,000人もの
ランナーが走る世界でも有名なレースです。
当然、ペースメーカーもついていますが、
市民ランナーのためでなく、記録を狙う実業団や
プロランナーのためのものです。

そのため、東京マラソンのペースメーカーは
3段階に分けられています。
第1ターゲットは「世界記録 ペース」で、
1km2分54~55秒で走ります。
第2ターゲットは「日本記録ペース」で、
1km2分58秒で走ります。
そして、第3ターゲットは2時間6分台後半から
7分台を目途とする1km3分で走ります。
ペースメーカーは30kmまでこのペースで走り続けますので、
それぞれのランナーが、どこについていくのかが
大きなポイントです。

市民ランナーの中にはフルマラソンを4時間以内に走る
「サブ4」を狙っている人が多くいます。
こういった人たちにとっては、フルマラソンを
4時間ペースで引っ張ってくれるペースメーカーを
待望する人も少なくありません。
東京マラソンでは4時間のペースメーカーが待望されています
フルマラソンを4時間以内で走るランナーは、
全体の中では上位20%程度に位置します。
そのため、サブ4は、「一人前のランナーとしての勲章」と
呼ばれ、市民ランナーにとって最初の目標とされています。

それだけに、4時間で完走を目指すランナーのための
ペースメーカーの存在が必要とされているのです。
一方、東京マラソンでは、7時間で完走できないと、
レースが打ち切られてしまいます。
7時間で完走できない人は5~7%程度ですが、
1人でも多くのランナーに完走の気分を味わってもらうため、
完走サポートランナーを設けています。
完走サポートランナーはペースメーカーと異なり、
5人のランナーが最後尾周辺を走り続け、
7時間で完走できるよう、完走を目指すランナーの
目印となります。
せっかくの東京マラソンですから、完走サポートランナーが
いることによって、1人でも多くの人が、
完走できると嬉しいものですね。
東京マラソンは、これまでも様々な改善を重ねてきた
世界でも屈指のレースです。
完走サポートランナーに加え、4時間を目指すランナーの
ためのサポートランナーも実現してほしいものですね。
まとめ
東京マラソンのペースメーカーは、世界記録や
日本記録などを狙うランナーのため、3段階に分かれて
配置されています。
また、一人でも多くのランナーに完走してもらうため、
7時間を目安に走る完走サポートランナーもいます。
しかしながら、サブ4と呼ばれる4時間完走を狙う
ランナーのためのペースメーカーは配置されておらず、
多くの市民ランナーが待望しています。
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