ニューイヤー駅伝の外国人枠は2区に限定されており、
毎年、外国人選手のし烈な戦いが繰り広げられています。
ニューイヤー駅伝と言えば、箱根駅伝と並ぶお
正月の人気スポーツイベントです。
この大会で優勝すれば、一気にチームも知名度も上がりますから、
とても力のこもったレースが展開されています。
そこでチームの優勝を大きく左右する、
外国人枠の扱いについてまとめてみました。
ニューイヤー駅伝の外国人枠とは?
ニューイヤー駅伝の外国人枠は、2009年にルール改正が行われ、
2区に固定されることになりました。
それまでも、外国人選手は1名しか出場できませんでしたが、
2区と5区以外であればどの区間にも出場が可能でした。
併せてコース変更も行われており、従来の2区は22㎞と
非常に長い距離でしたが、分割して新しい2区を8.3㎞、
新しい3区を13.7㎞としました。
さらに従来の3区と4区を統合して、22.3㎞の新しい4区が
誕生しています。

この改正で新しい2区に限り外国人選手の出場が
可能となったことから、インターナショナル区間と
呼ばれるようになりました。
導入初年には約半数のチームで外国人選手が
起用されていますが、その後も外国人選手の起用は
増え続けています。

2017年大会では参加37チーム中30チームが外国人選手を
インターナショナリズム区間で起用しています。
ニューイヤー駅伝の外国人枠はなぜ「2区」なのか?
ニューイヤー駅伝において、外国人選手を起用する最大のメリットは、
チームの成績に大きく貢献してくれることです。
実際、外国人選手が唯一参加可能なインターナショナル区においては、
毎年外国人選手が上位を独占しており、チーム成績にも
大きな影響を与えています。
そもそも、インターナショナル区を作った理由は、
全区間の中で最も短い2区に外国人選手を固定することで、
その影響を最小限に抑えることです。
ルール改正前にも、最長距離である2区やその次に
長い5区に外国人選手がエントリーすることはできませんでしたが、
チーム成績に大きく影響していたのが実態です。
2区に外国人選手を固定したことで、各チームの戦略が
立てにくくなり、駅伝ファンからは「面白くなくなった」と
いった声も聞かれました。
しかしながら、それでも全コースにおける2区の影響力は大きく、
チームの優勝を大きく左右しています。
そして、第62回大会(2018年)では、創部以来、
外国人選手を起用してこなかった、名門「旭化成」でさえ、
初の外国人選手を起用しています。
外国人選手をチームに招くことで、日本人選手は彼らの
ストイックな練習方法や世界のレベルを肌で感じることができます。
実際に、日本の実業団チームで活躍した外国人選手が
オリンピックや世界陸上などで好成績を残しています。
また、外国人選手にとっても、練習環境の整ったチームで
鍛錬することは、自身のレベルアップにつながります。
したがって、外国人選手をチームに招くこと自体、
日本の長距離界の発展のためには、間違っていません。
ただし、外国人頼みのチームになってしまうと、
ニューイヤー駅伝本来の醍醐味がなくなってしまい、
ファンが離れていくことになりかねません。
そういった観点から考えると、ニューイヤー駅伝における
インターナショナル区の設定は賢明な判断だと言えるのです。

まとめ
ニューイヤー駅伝において、外国人枠は2009年から2区に固定され、
インターナショナル区間と呼ばれています。
それまで、外国人枠は固定されず、距離の長い2区と5区以外は
エントリーできましたが、あまりにも勝敗に影響するので、
ルール変更が行われました。
そのため2区は、全区間中最も短い8.3㎞ですが、
優勝を大きく左右する重要な区間であることは間違いありません。
外国人枠については賛否両論ですが、外国人選手の実力や
練習を間近で見ることは、日本人選手にとっても
大きな刺激になっています。
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