カーリングのルールを理解する上で重要な意味を持つスチールとは、
先攻の際に得点を奪い取ることです。
冬季オリンピックにおいて、近年、日本が大躍進を遂げているカーリングですが、
そのルールや用語についてはあまり知られていませんよね。
カーリングはルール自体、そんなに難しいものではありませんが、
用語や戦術について理解を深めると、おもしろさが倍増します。
そこで、カーリングにおけるスチールについて解説します。
カーリングにおける「スチール」とはどんな意味?
カーリングにおけるスチールとは、先攻の際に得点を奪い取ることを指します。
スチールという言葉は、カーリングよりも野球の方が馴染み深いという人も
少なくありませんね。
野球で使うスチールは、盗塁によって次の塁を奪い取ることですが、
カーリングでは先攻の際に点を奪い取ることですから、「奪い取る」という
意味では同じです。
それではなぜカーリングにおいて、先攻の際に点を奪い取ることを
改めて「スチール」という言葉を使っているのか気になるところです。
これには、カーリングのルールが大きく関係します。
カーリングは各チームがストーンを投げ合ってより的の中心にストーンを
残したチームに得点が加算されるスポーツです。
より得点を重ねていくには、相手のストーンを弾き飛ばすことが重要ですが、
後攻の方が圧倒的な優位性をもってゲームを進めることができます。
逆に言えば、先攻の際に戦術を用いて得点を奪い取ることができれば、
勝ちに結び付けることができます。
そこで、先攻の際に得点を奪うことを改めて「スチール」と表し、
重要なポイントとしているのです。
カーリングのルールにおいて「スチール」が有利となる理由とは?
カーリングでは得点を獲得したチームが次のエンドの先攻となるルールがあります。
したがって、スチールを獲得すると、そのチームは次のエンドも先攻となるのです。
スチールを獲得したチームにアドバンテージがあるべきと考える人も少なくありませんが、
アドバンテージどころか不利な先攻となるのが、カーリングの醍醐味でもあります。
しかしながら、スチールを獲得して先攻となることは不利に働くばかりではなく、
有利にゲームを進めることができるのです。
というのも、スチールを獲得されたチームは取れる得点があげられなかった
わけですから、精神的なダメージが残り、後攻になってもミスショットをしやすくなります。
また、エンドの後半で先攻となることで相手チームに得点を取らせ、
有利なエンドで後攻を選択することもできます。
このように、カーリングはスチールを重ねることで、
得点だけでなくゲームをコントロールすることができるので重要なのです。
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まとめ
カーリングのルールにおいて「スチール」とは先攻の際に得点を重ねる
ことであり、勝敗に大きな意味を持つポイントになります。
カーリングは、そのゲームの性質上、先攻が有利になっていますから、
得点を獲得したチームがジエンドでは先攻となります。
従ってミスショットしなければ、先攻と後攻は交互に廻ってきますが、
スチールされると大きなダメージが残ります。
さらには相手チームにゲームの主導権を握られてしまいますので、
カーリングにおいてスチールは、とても大切なポイントなのです。
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