ニューイヤー駅伝において4区は、全7区間中、最も距離が長く
各チームのエースが揃って走ることから「花の4区」と言われています。
駅伝レースには、必ず「花の◯区」と呼ばれる区間があります。
この区間は全区間中、最も長い距離である場合がほとんどで、
レースの勝敗に大きく影響することから、
「花の◯区」と呼ばれているのです。
そこで、ニューイヤー駅伝における「花の4区」に
ついてまとめてみました。
ニューイヤー駅伝において「花の4区」に注目が集まる理由とは?
ニューイヤー駅伝は群馬県の主要都市を巡る、
実業団ナンバーワン・チームを決める、
全7区間、全長100㎞の駅伝レースです。
その中で、4区は各チームのエース選手が集う最長距離の区間であり、
優勝を大きく左右する最重要区間であることから、
「花の4区」と呼ばれ注目されているのです。
ちなみに、箱根駅伝では2区が最長距離であり、
「花の2区」として注目されています。
「花の4区」は伊勢崎市役所をスタートし、
大田市役所でゴールとなる、全長22.4㎞のコースです。
4区の前半は緩やかな下り坂が続き、反対に後半は
緩やかな上り坂が続きます。

箱根駅伝の5区のように急な上り坂がある訳ではなく、
どちらかというと地味なコースに感じますが、だからこそ、
ランナーの真の実力が試される区間と言えるのです。
現時点での区間記録は箱根駅伝でも活躍した設楽悠太(Honda)選手が
第60回大会(2016年)で記録した1時間02分45秒です。
実は、4区はこの後に一部コース変更が行われ、
22㎞→22.4㎞となっているため、設楽選手の記録は
参考記録扱いとなっていますが、素晴らしい記録であることに
変わりありません。
ニューイヤー駅伝において「花の4区」が生まれた経緯とは?
ニューイヤー駅伝で4区が、「花の4区」と呼ばれるようになったのは、
2009年大会からです。
それまでは、2区が22㎞の最長区間でしたが、2009年に
大幅な区間の見直しが行われたため、4区が最長区間になったのです。
区間の見直しにおいては、従来の2区を分割して新区を8.3㎞、
新3区を13.7㎞としました。
さらに従来の3区と4区を統合し、新4区は22.3㎞の
最長区間に生まれ変わり、「花の4区」と呼ばれるようになったのです。
この大幅なコース変更の背景には外国人選手の出場問題がありました。
それまで、外国人選手は距離の長い2区と5区以外であれば、
どの区間でもエントリー可能でした。

ところが、あまりにも日本人選手との実力差があったため、
外国人選手が強いチームが優勝を大きく左右するようになったのです。
これでは、本来の実業団駅伝の姿ではなくなることから、
外国人枠を固定する区間を作ることとなり、その結果、
4区が最長区間となったのです、
「花の4区」には、箱根駅伝でも活躍した
有力選手が名を連ねており、中でも現区間記録保持者である
設楽悠太選手の活躍には目を見張るものがあります。
駅伝が日本の長距離界に悪影響を与えていると
いった意見もありますが、設楽選手にはこういった意見を
跳ね飛ばすくらいの更なる飛躍に期待したいものです。

まとめ
ニューイヤー駅伝において4区は7区間中最長区間であり、
各チームのエースが集うことから「花の4区」と呼ばれています。
4区が最長区間となった背景には外国人選手のエントリー問題があります。
外国人選手は実力が突出しているため、ニューイヤー駅伝の勝敗に
大きな影響を与えることから、最短区間を設定し、
そこに固定することとしました。
そのため、大幅なコース変更が必要となり、
旧3区と旧4区を統合した、新たな4区が最長区間となったのです。
いずれにしても、ニューイヤー駅伝において「花の4区」は
最も注目される区間であり、ここから有力選手が生まれるのを
期待したいものです。
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