箱根駅伝でリタイア!チームや個人成績はどうなるのか?

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箱根駅伝で選手がリタイアした場合、

それまでのチーム、個人成績は公式記録として

残りますが、それ以降は

繰り上げスタートとなり、

完走はできますが記録には残りません。

 

リタイアは、選手本人はもちろん、

チームメイト、監督、多くのスタッフにとって

苦渋の決断となります。

 

箱根駅伝は天候が変わりやすく、

そのコースはアップダウンの激しい、

極めて過酷なレースです。

 

選手に無理をさせることは、

今後の選手生命はもちろん、

命の危険にまで及ぶことすらあります。

 

そのため、箱根駅伝ではリタイアについて

厳格にルールが定められています。

 

そこで、箱根駅伝でリタイア棄権した場合、

どうなるのか詳しくまとめてみました。

箱根駅伝でリタイアは誰が判断するのか?

箱根駅伝では選手の安全面を考慮して、

競技中に怪我や病気などによって

走行困難に陥り、立ち止まったり、

歩いた場合には選手をリタイアさせることが

できます。

 

この際、選手本人に意向を確認するのではなく、

競技運営員会、走路管理者、監督など

第三者の合意のもと、リタイアの是非を

判断します。

 

というのも、選手はどのような状況に陥ろうとも、

チームメイトやスタッフのことを考えると、

本人からリタイアを申し出ることは

ほとんどありません。

 

実際、これまでの大会においても

疲労骨折や脱水症状による低血糖状態、

転倒による頭部打撲など、

危険なシーンが繰り返されています。

 

最終的には監督の判断が決め手となりますが、

1秒の判断の遅れが、大きな事故に

繋がりますから、監督にとって、

最も辛い判断になります。

 

リタイアの通告は、競技運営委員が、

選手本人に対して赤旗を挙げて示します。

 

その時点で、リタイアとなり

チームスタッフが

選手を抱き抱えます。

 

また、選手が危険だと判断した時点で、

こうした判断を待たずに、

スタッフが選手を抱き抱えて

レースを止める場合もありますが、

この場合もリタイアとなります。

 

箱根駅伝に出場するまでには、

選手以外にも多くの選手やスタッフ、

監督、家族など多くの人の血の滲むような

努力や支援があります。

 

それだけに、リタイアの判断を

選手本人にさせることは残酷なことであり、

全ての責任を負う覚悟で監督が

判断を下すのが通例です。

箱根駅伝をリタイアしたらチームはどうなる?

箱根駅伝で選手がリタイアしてしまうと、

襷を繋ぐことはできませんから、

次の区間で繰り上げスタートとなります。

 

この場合、個人記録や順位については、

リタイアした区間の前までは

公式記録として残ります。

 

例えば、往路優勝を果たした大学が、

復路の3区でリタイアした場合、

往路優勝は記録として残ることになります。

 

さらに、往路及び復路の1、2区の

個人記録も有効となるわけです。

 

リタイアした区間の以降については、

繰り上げスタートとなりますが、

中継所によって異なるものの、

トップから10〜20分後にスタートします。

 

かつては、リタイア後に代走がその区間を

走り直すルールもあったようですが、

現在では採用されていません。

 

繰り上げスタートとなった場合、

順位や記録には残らないため、

例え、その時間差を挽回して

総合10位に入っても

シード権は失われてしまいます。

 

したがって、リタイアがあると、

翌年は予選会から勝ち抜かなくては

なりませんが、いくら強豪校でも

成績を落としてしまうチームが多く、

立て直しに数年かかるケースも

珍しくありません。

 

反対に、神奈川大学は1996年の第72回大会で

無念の途中棄権したものの、

翌年の第73大会では創部65年目にして

悲願の初優勝を遂げています。

 

リタイアを糧にチームが一丸となった

好例ですね。

 

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まとめ

箱根駅伝では、監督ら第三者が

走行不能と判断した場合、

もしくは選手の身体に触れた時点で

リタイアとなります。

 

リタイアとなった場合、

それ以降の個人、チーム記録は

公式に残りませんから、

シード権を獲得することもできません。

 

箱根駅伝は、陸上競技の中でも

とりわけ注目度が高いスポーツです。

 

長距離ランナーにとっては

憧れの場所ですから、

体調が思わしくなくとも

強行出場する選手も少なくありません。

 

しかしながら、体調不良の状況下で

レースを続けると、選手生命だけでなく、

命の危険さえ伴います。

 

それだけに、監督をはじめスタッフが

中心となって個々の選手の対する

コンディション管理を

日頃から徹底することが大切です。

 

また、選手の異変を感じたら、

勇気をもってリタイアの決断を下すことが

重要です。

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