箱根駅伝において、
選手がふらふらになるシーンが
見られ、レールを棄権してしまう事があります。
こういった症状の原因の一つが
ぬけぬけ病です。
箱根駅伝といえば、関東学生連合が
主催する地方大会であり、
日本テレビで全国中継され、
特番も製作されることから、
今ではお正月の風物詩となっています。
コースはアップダウンが激しく、
雪が舞うこともあり、
非常に過酷なレースで知られる箱根駅伝ですが、
最近、ふらふらになる選手が目立ちます。
箱根駅伝に出場経験のある俳優、
和田正人さんは
この症状を「ぬけぬけ病」であると
ツイートしたことから、
大きな話題となっています。
そこで、箱根駅伝で選手が
ふらふらになる症状について
詳しくまとめてみました。
箱根駅伝で選手がふらふらになる「ぬけぬけ病」とは?
箱根駅伝で見られる、
選手がふらふらになる症状は、
ぬけぬけ病と呼ばれ、
数年前から長距離ランナーの間で、
話題となっています。
箱根駅伝に出場経験のある、
俳優・和田正人さんも
現役時代、ぬけぬけ病に悩まされたことを
ツイッターで告白しています。
ぬけぬけ病は、ある日突然に長距離ランナーを
襲う病気で次のような症状があります。
・急に片方の脚に力が入らなくなる、
抜けた感じになる。
・股関節にムズムズ感やウズウズ感など
違和感を感じる。
・走行中に膝が抜けた感覚に陥る。
こういった症状を発症してしまうと、
長距離ランナーはバランスを崩してしまい、
身体の他の部分に負担をかけてしまうことから、
ひざ痛や坐骨神経痛などを発症することも
少なくありません。
早稲田大学の竹澤選手は、ぬけぬけ病で
選手を引退していますから、長距離ランナーにとって、
非常に怖い病気です。
また、長期間にわたり苦しめられるケースが多く、
和田正人さんは大学2年生の時に発症していますが、
20年以上経った今でも、
時折ひざが抜ける感覚があるそうです。
選手生命を奪う危険性の高いぬけぬけ病ですが、
その原因や治療法が確立されていませんが、
一説には骨盤と大腿骨の関係性が
原因だと言われています。
長距離ランナーは、右足左足を交互に出す動作を
延々と繰り返しますが、左右の筋力差などによって、
そのバランスが崩れてしまうと
骨盤と大腿骨に大きな負担を
かけてしまうというのです。
いずれにせよ、多くの長距離ランナーを守るためにも、
早期に原因究明し、適切な治療法を
開発してほしいものです。
箱根駅伝ふらふらした選手がリタイアしたらどうなる?
箱根駅伝で選手がぬけぬけ病などによって
ふらふらし始めたら、
監督は途中棄権の判断をしなくては
なりません。
箱根駅伝出場までの間に携わってきた
選手、家族、スタッフ、OBらのことを考えると
監督らは苦渋の決断になりますが、
選手の生命を第一に考えなければなりません。
ここ数年、箱根駅伝では、
毎年のようにふらふらになりながら
襷を繋いでいる選手が見受けられます。
監督やスタッフは心配そうな面持ちで選手に檄を飛ばし、
そのシーンを感動的に映し出していますが、
実は非常に危険な風潮でもあるのです。
ふらふらとしている選手に監督・スタッフら
第三者が身体に触れた場合、
その時点でリタイアとなります。
身体に触れなくとも、ふらふらした時点で、
競技運営員会、走路管理者、監督など第三者の合意のもと、
棄権を判断することもできます。
棄権が判断されると、競技運営委員が選手本人に対して
赤旗を挙げて、通告する仕組みになっています。
リタイアになれば、その区間以降の記録は残らず、
次の区間で繰り上げスタートになります
したがって、それまでの成績が良くても
シード権を獲得することはできなくなりますから、
監督やスタッフ、チームメイトは、
何とか襷を繋いで欲しいと願っているのです。
しかしながら、これまでの大会でも
疲労骨折や脱水症状を原因とする低血糖状態など、
危険な状況が繰り返されています。
大学と運営サイドはこの状況を重く受け止め、
選手の体調管理やエントリー時のルールの見直しなど
選手の立場に立った対策が必要です。
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まとめ
箱根駅伝で途中棄権の原因となる
ふらふらになる選手が増えていますが、
その多くはぬけぬけ病です。
この病気の原因は明らかにされていませんが、
一説には骨盤と大腿骨にあると言われています。
こうした不調を感じた場合、
走行前ならエントリーの差し替え、
走行中ならリタイアを検討すべきです。
さもなければ、選手生命だけでなく、
命さえ危険に晒すことになります。
箱根駅伝はチームで勝ち取るものですから。
選手の大半が、チームに迷惑をかけたくないとの
理由で自ら言い出せません。
それだけに、日頃から個々の選手の対する
コンディション管理を行うことが重要となります。
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