箱根駅伝の予選会における集団走とは、
エース級以外の選手が集団で
走ることであり、
できる限り下位の選手のタイムを
持ち上げるための戦術と言えます。
箱根駅伝の本線に出場できるのは、
通常、前年の本線で10位以内であった
シード校と予選会を勝ち上がった
10校になります。
予選会は駅伝方式ではなく、
20kmのタイムレースとなりますから
駅伝とは違った戦術である集団走が
求められるのです。
そこで、箱根駅伝の予選会のルールや
集団走が有利である理由などを
まとめてみました。
箱根駅伝の予選会において集団走に有利なチームとは?
箱根駅伝の予選会において集団走が
用いられるのは、駅伝ルールとは
全く異なる方法で開催されるからです。
箱根駅伝における予選会のルールは
次のとおりです。
・20kmのタイムレースとする。
・1チームあたり12名(エントリー14名)まで
参加可能。
・各チーム上位10人のタイムを合計して
順位を決定。
つまり、予選会は駅伝とは異なり
1発勝負のタイムレースとなりますから、
出場する選手全員が好タイムを
出さなければなりません。
そこで、ほとんどのチームで
導入しているのがエース級の選手を
除いた選手たちが、チーム単位で
走る集団走です。
どんな駅伝の強豪校であっても、
選手間のタイム差は大きくあります。
ましてや、20kmのタイムレースとなれば、
この距離を得意とする選手と
不得手とする選手が必ず出てきますので、
さらにタイム差は広がります。
予選会では各選手のトータルタイムで
競われますから、いかに選手間の
タイムのバラつきをなくすかが、
勝敗の分かれ目になります。
チームが集団走を行うことで、
ペースメーカーの役割を担う選手を
設けられます。
そうすれば、全体がペースメーカーに
引っ張られ、下位選手の遅れを最小限に
止めることができるのです。
そしてエースランナーは、
自己ベストのタイムを出すことに
集中することで、チームとしての
トータルタイムを引き上げていきます。
つまり、集団の部分では
チーム間のタイム差がつきにくくなり、
突出したエースランナーでタイムを
稼げるチームが有利になるのです。
箱根駅伝予選会の集団走における留学生の役割!
箱根駅伝の予選会では
集団走を行うチームが多いことから、
集団ではタイム差がつきにくくなります。
そのため、予選会での勝敗は
エースランナーのタイムによって
大きく左右されるといっても
過言ではありません。
そこで、近年、注目されているのが
各校の留学生ランナー達です。
箱根駅伝本戦でも区間賞や
5人抜き10人抜きといった
圧倒的な強さを見せつける
留学生ランナーは、
予選会でも出場が認められています。
ただし、エントリーは2人まで、
出場人数は1人までと限定されており、
これは本戦と同じルールです。
そのため、予選会を勝ち上がるチームには
優秀な留学生ランナーがいることが
多くなっています。
こういった留学生ランナーについて、
箱根駅伝ファンからは、
批判的な意見もありますが、
彼らのストイックな練習スタイルは
他の学生にも大きな影響を与えています。
今後、日本の長距離界がオリンピックなどで
世界の中で戦っていくには、
国籍に関係なく、真に強い選手と練習を共にし
さらには打ち勝っていくことが大切です。
そういった観点からも、
各大学が留学生ランナーを受け入れることは
日本にとって大きなプラスになると思われますし、
予選会の楽しみでもあるのです。
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まとめ
箱根駅伝の予選会で勝ち抜くには
集団走で、全体のレベルを上げつつ、
エースランナーが飛び出してタイムを稼ぐ
戦術が非常に効果的です。
これは、箱根駅伝の予選会が、
20kmを1チームあたり10人の選手が競う
タイムレースで行われるからです。
そこで、注目を集めるのが
突出したスピードを持つ留学生ランナーです。
彼らの存在は予選会の勝敗を
大きく左右するため、
一部には批判的な意見もありますが、
日本長距離界の将来を考えれば、
彼らを倒す力をつけることが
大切になります。
実際に箱根駅伝を経験した選手が
世界のトップランナーに成長しており、
日本人選手にも大きな刺激になっています。
つまり、箱根駅伝が予選会からアツいのは、
集団走といった戦術や
優秀な留学生ランナーの存在といった
様々な要因が加味されているからなのです。
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